奈良の隠れ家で出逢う「器と料理」の真髄
2026.01.30
〜奈良の隠れ家で出逢う「器と料理」の真髄〜
奈良・学園前の静かな住宅街に佇む、一日昼夜各一組限定の完全予約制、「御料理 花墻(はながき)」。
冬の冷え込む夜、期待に胸を膨らませてこの隠れ家の門をくぐりました。
ここで腕を振るうのは、まさに「総合芸術家」と呼ぶにふさわしい古田俊彦氏。
大将は料理人でありながら、美術品商の鑑札を持つほどの骨董収集家でもあります。
○美術館で食事をいただくような贅沢
食卓を彩るのは、北大路魯山人や尾形乾山といった巨匠の真作、江戸時代の古伊万里、そしてアンティークのオールドバカラ。
「これ、美術館のガラスケース越しに観るやつですよね?」と見紛うほどの「本物」が、惜しげもなく料理とともに供されます。
その卓越した審美眼は映画界からも絶大な信頼を寄せられており、
・役所広司さん主演の映画『銀河鉄道の父』
・話題の超ヒット作の『国宝』
など、劇中で使用される器の監修や提供にも深く携わっているそうです。
○貸切一組だからこそ叶う、極上の対話
大将からさらりと語られる、
「このお皿、実は映画『国宝』に貸し出したものと同じなんですよ……」
というエピソード。
そんな贅沢な裏話を独り占めできるのも、1日1組というスタイルだからこそ。
○独学の感性が辿り着いた、ミシュラン二つ星の境地
音楽、美術、庭園、そして料理。
これらすべてを「自己表現の手段」と捉える古田氏。
驚くべきことに、その情熱と感性は独学に近い形で磨き上げられ、ミシュラン二つ星へと登り詰めました。
これまで数々の名店に伺いましたが、こんなにも「表現者」としての矜持を感じる料理人には出会ったことがありません。
圧倒的な古田ワールドの世界観に酔いしれた、心震える一夜。
次はまた季節を変えて、大将の「表現」を五感で味わいに再訪したいと思います。
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