「ラーメン」ってB級グルメなの?
ラーメン好きの私にとって、ラーメンの味は、鶏ガラや豚骨スープを丼鉢に「タレ」として醤油(やや濃厚で香が高い)、塩(あっさりとしたスープ)、味噌(深いコクと風味がある)、その他、カレー、トマト、中華スープなどの『ラーメン』を今まで口にしてきた。
これらの「タレ(かえし)」は、各店舗が独自の製法で作ったり、また各地域によっても全く異なる味わいがあり、その種類と味は沢山あって本当に楽しい出会いがある。
今日はその「タレ」を使わず「出汁」そのものをスープにしたラーメンがあると聞いて楽しみにしていた。
ラーメンの命といわれる「タレ」を使わない、常識外れのラーメン。
しかもフレンチ風の絶品のスープ…とは?
なので「ラーメン」ってB級グルメの代名詞と思っていた。
でも今やミシュランで星を獲得する程の一流料理となっている。
ミシュランの星でラーメン店がたったの「3軒」のみ、ミシュランのすべてのジャンルを合わせると、世界中で約3万軒のレストランが評価されているなかでの「3軒」です。
しかもラーメンには1つ星しか与えていないけれど、1つ星でもこの1つ星の価値は3つ星以上のものがあるという…
なるほど…その通りだぁ…単品料理で星を獲得したのはラーメンだけかも…
その「出汁」だけをスープにしたのが『銀座 八五』のラーメン。
今や朝から並んで長蛇の列を作って、すぐにスープがなくなれば完売となって終了してしまう大人気のラーメン店。
店名の「八五」の由来は二つらしい。 一つは、店舗の大きさが「8.5坪」であること。
もう一つは「八」を富士山に見立て、「八合目まで登っても、まだ五合目と心得よ」との心境を込めたそう。
直接、聞いたわけではないですが…
今日は実は3連休の店休日、なのに極めて例外的に貸切で開けていただきました。
松村総料理長、本当にありがとうございます!
「たったの6席を完全貸切」!海外からの大切なVIPで「ヌードルラバー(麺好き)」の要人をおもてなしさせていただいた。
澄んだスープに麺が沈み込み、チャーシュー、メンマ、味玉、ネギがトッピングされている。
「見た目」も「香り」もとてもタレ不使用とは思えない「普通のラーメン」…
でも、
コンソメのようなスープは鶏の芳醇さと野菜の甘味とコクがあり、
麺はやや細くて長が〜いストレート麺で、
チャーシューは豚バラ肉と肩ロースかなぁ?2枚、
メンマは極太でポリポリ感があり、
味玉は半熟で黄身がトロンとした柔らかさ、
そしてネギは青ネギ、白ネギでないところがいい。
チャーシューの上の黒胡椒をスープに浸して溶かすと洋風スープの感じがする。
熱くもなく冷めてもいなく…
旨い! 何も言えなくて絶句!
黙々と食べる、食べる、食べる、
すする、すする、すする、
飲み干す、飲み干す、飲み干す、
そして数分で完食!
「松村 靖」総料理長はフレンチの世界で40年にわたって腕をふるってきた方。
単品料理の「ラーメン」で世界中のグルメを魅了したこの「八五ラーメン」は水道橋『中華そば 勝本』や神保町『つけそば 神田勝本』の3号店にあたり、まさに“勝本の集大成”とも言えるラーメン店。
是非、一度チャンスがあれば召し上がっていただきたいラーメンです!
ありがとう!
感謝!感謝!