芸術家、宗教家、科学者、料理人、「日本料理 未在」石原仁司さんの世界を堪能!
京都・円山公園内の自然に囲まれた中に『日本料理 未在』はある。
関西圏に台風が来ているけれど、一歩お店の中に入ると、そこは「静寂の世界」…
1年以上、予約を待たないと取れない超予約難関店で、ミシュラン3星を取り続けている。
オーナー店主、石原仁司さんは若くして嵐山吉兆本店の料理長をされ、あの湯木貞一の元で修行し認められて1992年に総料理長になられた凄腕の料理人…
そのお料理を今夜は堪能した。
まずお店に入ると待ち合いで一服。
そして中へ、柔らかな灯りが店内を灯す。心から鎮まる空間…
軸が掛けてある床を拝見…禅語と8月の仏月らしくて蓮の葉が活けてある。
未在の茶懐石のコース料理は品数にして16〜17、朝から何も食べずにいてもお腹が必ず満腹になる…
これだけ沢山の食材で、野菜だけでも数十種類供される。
器も漆のお椀をはじめ、お皿の焼物、お酒のグラス、一人一人に違うもので供される。
まるで美術館の中で心を鎮め、宝物の器で一つ一つ供されるお料理に向かい、そして感謝していただく…そんなお料理の世界観。
お料理の後半には店主が一人一人に向かい心を込めてお茶を立ててくださる。
茶の湯の席に来た感じ…
最後には水菓子をはじめ盛りだくさんのデザート…
今夜は台湾から錚々たるグルメの方々が満を持してわざわざ参加下さった。日本の食材のこと、お酒のこと、本当によく知っておられる。
明日も貸切で邦人のVIPをアテンドさせていただく。
日本文化の真髄を正しく食を通じて感じていただければ私にとってこれに勝る喜びはない…
感謝、感謝、感謝!