700年も続く、堺の名物甘味 『かん袋』の氷くるみ餅
暑い夏になると、かき氷が恋しくなってくる。
幼い頃から馴染んで親しんでいた大阪 堺の『かん袋』を訪れた。
日本最古の路面電車も走り続ける阪堺線の寺地町駅から歩いてすぐのところにある。
堺は鎌倉時代では漁港として栄え、戦国時代は南蛮貿易で海外交易の拠点として栄え、千利休のふるさとでも有名な町。
ここに〜知る人ぞ知る〜毎日、行列が出来るほど人気の『氷くるみ餅』がある。
胡桃ではなく、餡で餅を『くるむ』から、くるみ餅という名前をしているそうで、創業が1329年というと鎌倉時代 …
27代も延々と続くここの餡の味は門外不出の秘伝。
色鮮やかなうぐいすの黄緑色をしている。
原材料名の表記はなく製造方法も分からない…
たぶん、
白いんげんまめをすり潰した、白餡に抹茶粉末をタップリと入れて混ぜてあるよう…
太閤秀吉から『かん袋』と名付けられた。
氷くるみは、くるみ餅の上に氷がのっているだけのシンプルなもの。
氷が、凄く薄く削ってあるので、舌にのせた瞬間に、スーッと消えていく。白玉の餅も餡に包まれて柔らか。
こんなに美味しい甘味をこの夏に味わえて幸せな1日だった。