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江戸前鮨の本場「すきやばし次郎」

昨日、「すきやばし次郎 本店」で仕事前のお元気な小野二郎さんと会いました。

小野二郎さん
 
すきやばし次郎 本店 表玄関の暖簾(夏用は白地の暖簾)
元気に一仕事を握り終えた後の二郎さん
 
 
 

御歳、96歳。今でも現役で鮨を握り続けておられる。

これから私の大事なVIPのお客様に仕事をしていただくので早めに行って事前にご挨拶…

背筋もピンと伸び、長時間の立ち仕事も厭わず、
矍鑠(かくしゃく)としたその立ち振る舞いは色気と神々しい威厳さを感じさせます。

私はお目にかかる度に、その元気のエネルギーをもらい、
思わず手を合わせたくなるほどの素晴らしい方…

人間国宝そのものと言っても過言ないでしょう。

左側:仕事前の二郎さん、右側上段:仕事に集中している二郎さん、右側中断:江戸前鮨の典型的なカウンター、右側下段:屋台の名残りの暖簾 (右側の写真は全てホームページから抜粋)

二郎さんの握る鮨は、つけ台の黒い板の置かれた瞬間にスゥッと、1〜2ミリ沈んでいく。

人肌の温度の酢飯で、軽く握られているので、この酢飯の中に空気を一杯含んでいるからだという。

握る直前に鮨種を切りつけ、そして握る。切り身を並べて晒さないし、よくあるガラスケースに切った鮨種を並べているお店のように干からびるようなことは決してしない。

鮨種と酢飯の渾然一体となった「すきやばし次郎」の江戸前の鮨は
握りだけで勝負する数少ないお鮨屋さん。

今時のお鮨屋さんは最初につまみを出すお店がほどんど。

刺身の他に煮物、焼き物、揚げ物などの後にようやく握り鮨が出て来る。

まるで、鮨懐石料理屋のようで、鮨もある小料理屋さんみたいになっている。

そして今はインスタ映えするお鮨屋さんが人気を博しているようだが、
私は本当の「江戸前鮨」はここにしかないと思っている。

食べると誰もが「う〜」と唸るお鮨屋さん。
是非、一度食べてみて欲しい。

お店の中は音楽も何も一切ない静かなお店。

強いて聞こえるのは玄関先の泉から出る水の音くらい…

出されたお鮨を2〜3秒内に口に放り込んで全神経を集中して味を確かめてほしい。

きっと、今までの食べたお鮨は一体何だったんだろう?と感じる筈です。

今日も大事なVIPから一言「oh〜amazing! amazing!」

良かったぁ…喜んでいただいて。

今日も店主の禎一さん、二郎さん、お弟子の皆さんのおもてなしに

感謝!感謝!感謝!

 

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