〜京のうどん〜
『このうどんを食べときぃ』『消化もええし、風邪もすぐ治るえぇ』
と昔はよく京都の叔母さんから【京うどん】を勧められた。
うどんの醍醐味の「コシ」がないからである。もちっとした食感はあの【伊勢うどん】のように歯応えのないモチモチ感なのは同じで噛んだり、お箸ですくうとすぐポロッと千切れるまで茹でる。
京うどんは昆布と鰹と薄口醤油のオマージュで出汁が命…
うどんと絡みやすく出汁を吸いやすいのが京うどんの麺…
今日は最近、雑誌やマスコミにもよく登場する京都駅近くの『殿田食堂』に久しぶりに出掛けた。
殿田食堂の人気看板メニューといえば、絶妙な“あん”のとろみ具合がおいしい、【たぬきうどん】。
東京では揚げ玉が入ったうどんやそばを指すのが“たぬき”。
京都では、《あんかけのきつね》のことを“たぬき”と呼ぶ。
ちなみに大阪で“たぬき”といえば、油揚げをのせた《そば》のことを言う。
これから寒い季節になると、底冷えするのでに、「あんかけ」がぬくもります。
しばらく時間がたってもそんなに冷えないし、このとろみの塩梅が難しいらしい。生姜が入っているので、心底身体があったまります。
懐かしい味の殿田食堂の《たぬきうどん》と名代《肉うどん》と定番メニューの《他人丼》を注文…
懐かしい味にほっこりします。
ありがとう絹代おばあちゃん!
殿田食堂の看板メニューは美味しすぎる!
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