山梨県、北斗市にある古民家を改造した「蕎麦屋」に足を延ばしました!
「そば」と聞くと庶民の食べ物だから、私にとって日常で食べる蕎麦はお腹を満たすだけの食べ物という感覚です。
ですので、外出先で忙しく時間がない時は立ち食い蕎麦屋で済ますことも多く都内では「小諸そば」「富士そば」「ゆで太郎」なんかにもよく行きます。
しかし、いつしか蕎麦も高級料理に近いものになって「江戸三大蕎麦」の『更科』、『藪(やぶ)』、『砂場』、の3系列の暖簾を掲げるお店ではそれなりのお値段もします。
信州長野の諏訪に毎月行くのですが、卑しくて食いしん坊の私はお昼に美味しいそばや鰻や美味しいお弁当を作ってくれるお店や地元でも人気のフレンチのお店に足繁く通っていました。
今回は昼時には諏訪では時間が早かったため、東京に戻る山梨の北斗市山根町にある「いち」というお店に行きました。
外観はこれぞ「お蕎麦屋」のような雰囲気が全くなく、しかもメニューが2種類しかなく、短時間でもり蕎麦をつゆでサラッと味わうお店ではないのです。
このお店は≪揚げ野菜蕎麦専門店≫なんですね。
「じっくり20分以上かけて野菜を揚げています。時間のない方はご遠慮ください!早くできるメニューはありません!」と だから「6名上はご遠慮下さい」
また「怒ってばかりの人、ご遠慮下さい」ともあります。
このような注意書きがお店に入る鬱蒼とした竹林のあぜ道のようなところに点々と掲げてあります。
古民家でお店の玄関までたどり着くこのアプローチは狭く、一人歩けるくらいの道幅。
なにか不思議な世界観が広がる期待を持たせます。
11:00時オープンで13:30には受付終了。
しかも「店内でスマホで遊んだり、動画を見たり、ゲームをしたり、ここにいる間は禁止です」という注意書きもあります。但し、スマホで写真や動画は撮ってもいいとのこと…
お店のオーナーの好きな嗜好に合わせてお客様を選んでいるという、とてもポリシーがはっきりしていて興味を引きます。
入り口から入ると待合室で待たされる。ここは読書室のようになっていて、面白いテーマの本がずらりと並ぶ、手にとって読んでみるとずっとここで読み耽ってしまいたくなるほどの寛げる空間。
私は「揚げ野菜のとろろそば」、友人は「揚げ野菜のおろしそば」を注文した。
具材はジャガイモ、人参、ブロッコリー、牛蒡、なす、いんげん、小松菜、ズッキーニなど沢山入っている。
この野菜の味が「甘い!」「美味しい」「野菜の味がそのまま伝わってくる」…
これに蕎麦をこのつけ汁に漬けて食べる。
是非、このお店に機会があったら来て見て下さい。不思議と落ち着きますから・・・