『銀座 小十』の奥田透さんの日本料理は感性が溢れていてものすごく感動したぁ!
桜がもう都内では見られなくなって来た時期でも「桜の花見」をテーマに八寸から始まる料理は勿論のこと、箸置き、お皿、室内の設え、軸、全てにお料理で『春』を感じさせてくれます。
料理長の奥田透さんは『春のスタートに春の芽生えるものをいただく、これが日本料理のあり方なのかなぁ…』と説明してくださった。
また、日本の料理の中でもお鮨、天ぷらなどは一つ一つ食べてすぐにおいしさが分かりやすい…
その点、日本の懐石料理は食べてすぐ分かりにくいけれど、総合的な文化、芸術を料理で表現している…
なので、作り手側が面倒臭いとか大変だじゃなくて、毎日が学び、知れば知るほど奥の深いのが料理になんだと。
日本料理を知ることは日本を知ることにつながると…
このように珠玉の言葉で説明して下さいました。
でその日本料理…
艶やかで色彩豊かな八寸から始まった。料理人のセンス、感性がこの八寸に表現されている。
そして、昔から日本料理は「椀刺しが華」と言われてきました。
日本料理で一番大事な「お椀」と「お造り」のこと。
この小十、奥田さんの素晴らしさは『造り』の盛り付けを見てわぁ〜凄いわぁとなった。
徳島のアオリイカ、
千葉のサヨリ、
大分の赤貝
東京神津島のマグロ
なんと!右から順に淡い味からだんだんクレッシェントしていって味が濃くなるように並べている!
(薄味から段々と濃い味へ 素材の刺身そのものの味が分かりやすい)
この斬新な盛り方に作り手の気持ちが伝わってきます。
お刺身の盛り方は
ツマを使って高低差をつけると立体感が出て、お皿を華やかにするのが普通とされてます。普通にしてないところが本当に素晴らしい!
毎日が学びで奥が深いとおっしゃるのがこうした盛り付けで分かる。
単に美味しいからではなくて、作り手側の料理人の気持ちも一緒に堪能させていただきました。
ありがとう!
感謝!感謝!