〜大堰川の鵜飼と嵐山吉兆の贅沢な夕餉と『運盛り』の設え〜
今年も9月9日の『重陽の節句』の日に菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い無病息災や長寿や幸運を願うお料理を『嵐山吉兆』でいただいた。
(因みに『吉兆』の『吉』は『土』に『口』のきちと書く)
昭和99年9月9日だそうです。
9時9分9秒の時に9は7つも揃うという…
嵐山吉兆はお料理は当たり前のように群を抜いて美味しく、お料理の『着物』である器もとても素晴らしい。
それに、今月からは料理の趣向を旧暦に沿っているため、お月見の趣向でお料理もご用意してくださっている。
特に設えは素晴らしく、名前に「ん」がふたつ付くということで、運がたくさん取り込める『運盛り』と呼ばれる縁起のよい食べ物を飾り、その横に月見団子を並べている。
「にんじん」「れんこん」「なんきん」「ぎんなん」「いんげん」「かんてん」「なんばん」「かんなん『キャベツ』」「アンパン」
何かいいことがあれば嬉しいですね。
夜になると大堰川の水面に流れる水気で涼しく、快適な鵜飼船…
鵜飼では鵜匠が篝火の元で、鵜に励まし、声がけしながら鮎を獲らせている。
平安時代から貴族や武士などが鵜飼見物を行ってきた歴史を今もなお続ける伝統的に優雅なお遊び…
日本のこの伝統文化や素晴らしい日本料理をもっともっとたくさんの世界中の方々にも知っていただきたいと願う。
『日本が世界中から一番愛される国になりますように』といつも願っている…




